寒い時期だけでなく、産卵後もその傾向にあります。
産卵後(5〜6月)の個体は、低活性であるものが多いためです。
あとは、真鯛がタイラバに慣れてしまった、つまりスレてしまったことで、真鯛の反応が以前ほどではなくなってしまったように感じます。
タイラバがスタートした時は、底からタイラバを巻き上げてくるだけで当たりがたくさんありました。
今では、そうしたことは少なくなってきています。
真鯛がスレてきているのです。
釣りにくい時期やスレてしまった真鯛をいかに釣るかが大きな問題です。
この問題を解決できないと、「釣れない」「乗らない」という人がどんどん増えてしまいます。
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では、タイラバで釣れない時や乗らない時は、どうすればよいのでしょうか?
なかなか難しい問題です。
こうすれば絶対に釣れる、という明確な回答ができないためです。
ただ、このようにすれば釣れる可能性が高くなるという方法ならあります。
いくつかをご紹介させていただきます。
真鯛の当たりがあった際に、無意識に合わせてしまってバレてしまったというのは意外と多いと思います。
これに関しては、合わせないように注意するしかありません。
タイラバでは合わせないというのが基本的な釣り方であり、お約束事のようなものです。
これを守らないようでは、釣れなくても仕方がありません。
真鯛は、いきなりフックには食いついてはくれません。
大抵は、ネクタイなどの一部に噛みつきます。
そのため、当たりがあってすぐに合わせても、フックが真鯛に掛からないのです。
当たりがあってもそのまま巻き続けないといけないという理由がここにあるのです。
巻き上げているうちに、真鯛がタイラバをしっかりとくわえてくれます。
そうすれば、竿先が大きく曲がります。
この時なら、合わせても針がかりさせることができます。
これらのことをしっかりと理解して、不用意な合わせは絶対に行わないという意識を持って釣りに臨まないといけません。
適当な気持ちでやっていると、思わず合わせてしまいます。
タイラバでもっとも重要なものの1つとして巻き上げスピードがあります。
等速で巻き上げないと釣れません。
等速でも、その日反応がよいスピードで巻かないと食ってくれないことも多いです。
どのスピードが最適なのか、いろいろ試してみる必要があります。
これと同じことが、フォールスピードに対しても言えます。
これまでは、さほどフォールスピードにスポットライトが当たることはありませんでした。
しかし、最近ではフォールスピードを調整することで、さらに真鯛へのアピール度を高めるという釣り方に注目が集まるようになりました。
そのため、漫然とフリーフォールで沈めるのではなく、真鯛の反応を確かめながらスピードを変えるようにするとよいです。
この辺のことについては、「フォールタイラバの仕掛けと釣り方」を参考にしてみてください。
当然ですが、高活性の真鯛なら、誰でも比較的簡単に釣り上げることができます。
「釣れない」「乗らない」という声が上がるのは、ほとんどが真鯛が低活性の時です。
では、どのような工夫を施せば釣れるのでしょうか?
いかに真鯛に違和感なく食わせるかが大きなカギとなります。
違和感なく食わせるための工夫が大切なのです。
まず、使用するロッドを厳選します。
ロッドが硬いと、タイラバを弾いてしまって真鯛に違和感を与えてしまいます。
これでは、簡単に見切られてしまいます。
そうならないためにも、柔らかいロッドは必須アイテムです。
こちらのロッドがおすすめですが、柔らかければ他のロッドでも問題ありません。
次に注目するのは、フックです。
釣れない時や乗りが悪い時に有利なのは、大きめのフック、それとも小さめのフックなのでしょうか?
よりしっかりとフッキングする、大きめのフックの方がよさそうに感じます。
小さなフックでは掛かりが甘いので、すぐにバレてしまいそうですからね。
確かにフッキングまで持ち込めれば、がっちり掛かる大きめのフックの方がよいです。
ただ、大きめのフックでは真鯛が違和感を抱いて食ってくれないことがあります。
これでは、フッキングまで持ち込むことができません。
それなら、多少掛かりが甘くても、食ってくれる確率の高い小さなフックを選んだ方がよいでしょう。
食ってくれないことにはフッキングはあり得ませんので。
でも、真鯛の口は硬いので、小さなフックではきちんと刺さらないのではと思う人もいるでしょう。
真鯛は、他の魚と違って吸い込むタイプではないので、もともとフックが口の中に入りにくいです。
そのため、口の中に掛けるというよりは、口の外の柔らかい部分(くちびる?)に掛けるという釣り方をすればよいのです。
ただ、柔らかい部分に掛かっているので、無理は禁物です。
無理をすると、すぐにバレてしまいます。
その対処法としては、ドラグの設定をゆるゆるにしておくことです。
ただ巻きの際にも、ラインが若干出ていくぐらいがおすすめです。
このようにしておけば、ラインの放出によりバレにくくなります。
合わせる場合は、要注意です。
この状態で合わせても、ラインが出ていくだけでしっかりとフッキングさせることができません。
合わせる時は、指でスプールを押さえた状態で合わせるようにします。
フッキングすれば、スプールから指を離して慎重にやり取りを行います。
周りの人にはアタリがあるのに自分だけない場合は、ネクタイとフックが絡んでいる可能性があります。
ネクタイとフックが絡んでいると、さすがに真鯛は食ってきません。
仕掛けを回収して確認してみます。
もし、絡んでいなくても、仕掛けを入れ直すことで新たなポイントを攻めることができます。
それだけでも、釣れる可能性はアップします。
アタリはあるのに釣れない場合は、フックの先が丸くなっているかもしれません。
丸くなっていると、真鯛の硬い口に刺さってくれません。
また、ネクタイとフックが離れすぎている場合も釣れません。
潮の影響でネクタイだけが流されて、フックと離れてしまうことがあります。
このような場合は、フックにワーム(4インチ前後)やビーズを付けるとよいです。
そうすれば、ネクタイと同じように流されて同調させることができます。
他にも、タイラバを交換したり、ダブルネクタイなど手を加えることも有効です。
他の人が使っていないようなタイラバにするのもありです。
キャストが可能なら、キャストして縦だけでなく、横にも探るなどできることはたくさんあります。
日によって、海の状況や真鯛の反応はまったく異なります。
同じ釣り方をしていても、食う日と食わない日があります。
そのため、いろいろ試してみて、その日に合った釣り方を見つけるようにしないといけません。
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